箱根湯本日帰り温泉と阿弥陀寺（紫陽花寺）


[ 早川～早雲寺 ] 箱根湯本は、箱根の玄関口で賑やかな温泉街だが、静かな雰囲気の史跡も点在する。そこで、それらを巡ってみた後、日帰り温泉に入るのが今回の旅の目的である。まず、箱根湯本駅を降り、駅の向かいに流れる早川に架かる「あじさい橋」を渡ると、富士屋ホテルの左手の丘に郷土資料館が併設された箱根町役場がある。ここから、役場の非常階段みたいなところを登り、丘を抜けると「早雲寺」である。　[周辺MAP]　Yahoo!地図


[ 早雲寺 ] 早雲寺は、なかなか手入れの行き届いたお寺で、北条早雲の遺言により建てられた北条氏の菩提寺である。ちなみに境内には、北条氏の菩提寺ではあるものの豊臣秀吉が小田原攻めの際、石垣山一夜城で使っていたと言われる１３３０年鋳造の梵鍾（写真右）がある。


[ 正眼寺～福寿院 ] そして、早雲寺を参拝した後、今度は「正眼寺」（写真左上）へと向かった。正眼寺は曾我兄弟ゆかりの寺で、更に進むと「箱根旧街道石畳」（写真右上）を経由し、箱根観音「福寿院」（写真左下）へ到着する。コンクリート造でやや味気ないが、ここには「跨ぎ撫で観音」（写真右下）が祭られ、木に跨がり観音様の体のうち、自分の体で悪い部分と同じ箇所を撫でると、次回来る時までに治るという。　[参考URL]　箱根観音福寿院


[ 箱根湯寮（日帰り温泉） ] なお、箱根湯本は温泉街なので、歩き疲れた後は温泉が一番。日帰りで入れる施設も多く、駅前より無料送迎バスのある上下写真の「箱根湯寮」がお勧め。箱根湯寮は、１８平米～３２平米の露天風呂付き個室が１９室あって、中庭を抜け個室に入ると、気兼ねなく温泉を満喫できる。なお、泉質は無色透明のアルカリ性単純泉で、神経痛・筋肉痛・関節痛・美肌等に効くという。 ※その他、「湯の里おかだ」や「天山湯治郷」、「和泉」なんかもあります。

　[ 男坂と女坂 ]

最後に、上記でご紹介した箱根湯寮から、１５分ほど坂道を登って行くと阿弥陀寺がある。（箱根湯本駅からは徒歩約３０分）　なお、登山道は男坂と女坂があって、男坂は本当の山道であるが、女坂は舗装された道で車も通れる。ただ、車で行くには、相当なドライブテクニックが必要かも。ちなみに、男坂と女坂、どちらを登って行っても、上記写真の石仏が建つ場所に出る。

　[ 阿弥陀寺 ]

で、肝心の阿弥陀寺であるが、石仏の建っている場所から徒歩２～３分のところにあり、境内には皇女和宮の位牌をお祀りする「葵の御堂」（写真上）が建っている。ちなみに、皇女和宮とは、１４代将軍徳川家茂の正室、和宮親子内親王のことで、病気療養のため塔ノ沢の環翠楼という旅館に逗留していたが、不幸にもこの地でなくなったという。また、お寺の周囲には紫陽花が多く植えられ６～７月に行くとなかなか綺麗なほか、お寺の駐車場からは向かいの山並みが見渡せる。

※阿弥陀寺は箱根湯本のほか、箱根登山鉄道で箱根湯本の隣駅「塔ノ沢」からも行くことができます。


[ 紫陽花タイツ ] そして、様々な紫陽花を写真に収め記念撮影。蛇足ながら、シャツとタイツは紫陽花をイメージして今回はブルーにしたが、足元はやはり定番の黒が一番かも。（笑）　[周辺MAP]　Yahoo!地図