六郷の渡しから稲毛神社　2012.04



　[ 宮元台緑地 ]

今回は、江戸時代、多摩川にあった六郷の渡しを東京側から訪れてみた。まず、京急川崎駅のとなり六郷土手駅で降りる。駅を出て、右に少し行くと宮本台緑地の入口がある。緑地と言っても公園みたいな感じで、緑地内には、１９２５年（大正１４年）当時の旧六郷橋親柱と橋門（写真上）が残されている。また、小便小僧の像（写真下）もあり、ここでチョット記念撮影。

　◎ルートマップ ： Yahoo!地図情報

 　◎参考サイト　 ： 国交省川崎国道事務所パンフレット





　[ 北野天神 ]

記念撮影をした後、旧六郷橋親柱と橋門の向かいにある北野天神（写真左上）へ向かった。ここが六郷の渡し東京側とのことであるが、当時の面影はない。余談ながら、北野天神は八代将軍徳川吉宗の乗っていた馬が暴走し、あわや落馬というところを止めたと言われている。それ以来、人の身に降りかかる悪いことを止めてくれる天神様として、止め天神と呼ばれているそうだ。境内には、他に六郷の渡しに行く際、どうしても渡らなければならなかった橋の踏石（写真右上）などが残されている。

　◎ルートマップ ： Yahoo!地図情報

 　◎参考サイト　 ： 落馬止め天神（北野神社）公式HP



　[ 六郷橋 ]

北野天神を参拝したら、六郷橋を歩いて多摩川を渡り川崎市内に入る。ただその前に、河川敷に怪しげな家並み（写真左上）を発見。ホームレスが建てたものらしい。ちなみに、川崎側の水辺は下記写真のような感じで水鳥もいた。





　[ 明治天皇六郷渡御碑と真福寺 ]

そして、川崎市内入ると、橋の左手に明治天皇六郷渡の碑（写真左上）が建っており、その傍らに「史跡：東海道川崎宿六郷の渡し」という案内板がある。ちなみに、六郷の渡し船は、川崎宿が請け負ったそうで、渡し舟収入が宿の財政を大きく支えたという。更に行けば、右手に真福寺がある。真福寺の境内には、寛文５年（１６６５年）に造られた庚申塔（写真右上）があり、阿弥陀如来像の台座部に猿が三匹並んでいる。

　◎ルートマップ ： Yahoo!地図情報




　[ 稲毛神社 ]

最後は、真福寺の先にある稲毛神社（写真左上）である。多くの境内社（写真右上）を持つかつての川崎宿の総鎮守で、平安時代には堀之内山王権現と呼ばれていた。境内も広く、春に行くと桜（写真下）が綺麗である。この桜を見た後、京急川崎駅へ出て帰路に着いた。

　◎ルートマップ ： Yahoo!地図情報

 　◎参考サイト　 ： 川崎山王社（稲毛神社）公式HP

 　◎コースタイム ： 六郷土手駅−（徒歩約３０分）−京急川崎駅　※見学時間等含まず




　[ 宗三寺 ]

そうそう、余談ながら京急川崎駅へ出る途中、宗三寺がある。このお寺は戦国時代あるいは室町時代に開創したと伝えられ、大正初期に川崎貸座敷組合によって建てられた川崎宿の遊女供養塔が墓地の奥にある。


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