桃源台・湖畔ふれあい園地から深良水門

　[ バスで桃源台 ]

今回は、芦ノ湖畔の桃源台へ向かってみた。桃源台は、箱根湯本から登山電車、ケーブルカー、そしてロープウェイと乗り継いで行くコースが良く知られているが、乗り継ぎが面倒くさく時間もかかる。そこで、箱根湯本からバスで行くことにした。駅でバスを待っていると、運良く始発バスが早川に架かる橋から向かってくる。そのバスに乗り、約５０分ほどで桃源台に到着した。


[ 湖畔ふれあい園地 ] 桃源台は、バスのほか前述のロープウェイや芦ノ湖海賊船が発着するターミナルで、バス停の反対側には湖畔ふれあい園地がある。幸か不幸か湖畔ふれあい園地に着いたら、箱根湯本では快晴だが暑さが酷くてゲンナリしていたものの、曇り空だが芦ノ湖から涼しい風が吹いてくる。ちょうど着いた時間がお昼だったので、写真左上のベンチで森林浴を楽しみながらランチにした。そうそう、ランチを食べていたら、鳥の親子が並んで目の前を通り過ぎ、草むらの中へと消えていった。急いでカメラを向けたが、写真が上手く撮れたのは親鳥のみ。残念...。そして、ランチの後は、写真右上の芦ノ湖キャンプ村というコテージの間を通って湖尻水門へと向かう。


[ 湖尻水門 ] 湖尻水門は、湖畔ふれあい園地から１０分弱のところにある。芦ノ湖からの水を早川へ流す水門であるが、芦ノ湖の水位調整のために設けられているため、芦ノ湖渇水時は水を流さないという。ちなみに、写真左上が芦ノ湖側から、写真右上が早川側から撮ったものである。

　[ 芦ノ湖西岸歩道のビュースポット ]

折角、湖尻水門を見たので、ここから更に芦ノ湖西岸歩道というハイキングコースを２０分くらい歩いたところにある深良水門へと向かってみた。途中、駐車場とベンチが置かれた芦ノ湖のビュースポットがあり、ここで芦ノ湖の写真をパチリ。

　[ 深良水門・深良用水（世界かんがい施設遺産）]

そして、高低差のないハイキングコースを歩いて行くと、深良水門に到着する。深良水門は、箱根外輪山の反対側静岡県裾野市深良などのエリアへ生活・農業用水として、また発電用として使われている深良用水の取水口である。ちなみに、深良用水は、江戸時代１６６６年に着工し１６７０年に完成した送水トンネルで、世界かんがい施設遺産にも登録されているそうだ。ただ、深良用水はトンネルのため、水は取水口から写真左下の水路を通り、すぐ写真右下のトンネルへ入ってしまう。全長１２８０mもあるのだが、見えてる部分はかなり少ない。蛇足ながら、深良用水建設当時、神奈川県側、静岡県側とも、この辺り一帯は小田原藩であったが、現在では箱根外輪山が県境のため、芦ノ湖は神奈川県にあっても水利権はなく静岡県側にあるという不思議な状態になっている。

　◎参考URL（別ウィンドーで開きます）深良用水 - Wikipedia

　◎ルート図（別ウィンドーで開きます） Yahoo! 地図


[ 塔ノ沢駅・深沢弁財天 ] 深良用水を見学した後は、本日宿を取った塔ノ沢へと向かう。箱根登山電車の塔ノ沢駅に隣接する深沢弁財天にお参りし、駅の紫陽花や花々を見て宿へ向かった。

そうそう、深沢弁財天は何度か訪れており、詳細は下記ページへアップしているので、興味のある方はどうぞ。

　◎関連URL（別ウィンドーで開きます）塔ノ沢周辺散歩と温泉旅館

　[ 温泉宿 ]

ちなみに、泊った宿は早川のほとりに立つ温泉宿である。