小田急山のホテル(1)_つつじ庭園と箱根神社

　[ 平和の鳥居 ]

箱根のつつじの名所で有名な小田急山のホテル。このホテルの公式スタッフブログをチェックしていたら、５月４日につつじが「見頃となりました」との記事がアップされていた。しかし、ゴールデンウィークは混雑が予想されることから、ゴールデンウィーク明けの月曜日に訪れてみることにした。ちなみに、山のホテルは小田原、箱根湯本からバスに乗り終点の元箱根港まで行くと、そこから無料のシャトルバスが出ている。ただ、ホテルまでは元箱根港から歩いても２０分、その手前の箱根神社前バス停からは１５分なので、芦ノ湖を眺めながら徒歩で行くことにした。湖畔の遊歩道を歩いて行けば、途中、箱根神社の「平和の鳥居」という鳥居が立っていて、ここは絶好のビュースポット。　

　[ 箱根神社・九頭龍神社新宮 ]

そして、時間があったので、湖面に立つ平和の鳥居から、参道に入り箱根神社に参拝した。ちなみに、箱根神社は交通安全・心願成就・開運厄除の神様として信仰され、箱根山主峰神山を神体山として駒ケ岳に祀ったのが起源である。その後７５７年（天平宝字元年）、駒ケ岳の麓に里宮として建てられたのが箱根神社で、右隣には恋愛成就の九頭龍神社新宮（写真左下）が建っている。さらにその右横には、安産杉（写真右下）がそびえ厳かな雰囲気であった。

－九頭龍神社の言伝え－
その昔、芦ノ湖に住む九頭龍が、しばしば雲を呼び嵐を起こして里人を困らせたという。そのため、駒ヶ岳で修行していた萬巻上人という高僧が、湖に石段を作りご祈祷を捧げたところ懺悔し、帰依して龍神として奉られたとの伝説がある。

　〇参考URL：箱根神社公式サイト　

　[ 龍神水 ]

そうそう、九頭龍神社新宮の手前には、九匹の龍の口から箱根山の水脈から引いた龍神水なる水が出ている。この水で口をゆすぐと一切の不浄を洗い清めてくれると言い、飲用に汲んで持ち帰ることもできるが、生水なのでその日のうちに飲むこと。

　※水汲み用龍神水ラベル付き空ペットボトルも１００円で販売されている。　


[ 山のホテルプライベート桟橋 ] 参拝を済ませ、更に進めば赤い欄干の橋があって、湖面に突き出た山のホテルプライベート桟橋が現れると、目的のホテルはすぐそこ。山側にちょっと坂を登れば到着である。

　[ チャペル＆ローズガーデン ]

それら花々を楽しんだ後、併設されているチャペル（写真上）へと向かう。あいにく中は見れなかったものの、向かいのローズガーデン（写真下）も、バラは咲いていなくてもイイ感じ。　

　[ 芦ノ湖の眺め ]

ローズガーデンを過ぎ、紫陽花の植えられた小路を進んで行くと、今度は休憩スポットがあって、木々の合間から湖畔が見える。そして最後に、もう一度つつじを眺め、山のホテルを後にした。ホント素晴らしい庭園であった。来年は、是非つつじの咲く時期に泊まってみたいと思う。　

　[ ２０２２年５月６日に宿泊 ]

つつじの咲く時期以外には泊まったことのある山のホテルだが、今回改めて泊まってみた。泊まった部屋は４階で、チェックインを済ませ部屋に入ると、窓の外には芦ノ湖とつつじ庭園が広がり、まさに絶景。部屋でコーヒーを入れ、色取り取りのつつじを眺めているだけで満足する。しかも、窓を開けると爽やかな空気がこれまた心地良く、夕食まで静かに流れる時間を楽しんだ。

　〇関連ページ：小田急山のホテル詳細　


[ 流れゆく時間 ] 庭園を眺めていると、陽は徐々に暮れて行き、芦ノ湖の周りにかかっていた雲もはれ富士山がその姿を現した。ここでルームサービスの夕食が運ばれて来たので、ホテルのオリジナルビールを飲みながらお食事。そして、食後に窓の外を眺めると陽はとうに暮れ、ライトアップされたつつじが姿を現した。温泉に浸かり、また明日つつじを眺めることにする。

　[ 恩賜箱根公園と蓬莱園のつつじ ]

翌日は、９時半過ぎに遅めの朝食を摂り庭園を散策し、つつじのほかしゃくなげの花をめでたり、再び温泉に浸かったりとチェックアウトの時間１２時までのんびり過ごす。そして、チェックアウト後は、ホテルのシャトルバスが発着する元箱根港で、近くの恩賜箱根公園のつつじ（写真上）や、小田原までの帰りのバスで途中下車し、蓬莱園のつつじ（写真下）を見ながら帰路に着いた。　

蛇足ながら、今回天気予報は全日程曇り。ただ、芦ノ湖の周りだけ晴れていたのは、前回箱根神社に参拝したお陰かな。　


[ 山のホテルしゃくなげ園 ] また、庭園にはつつじのほか、しゃくなげ園というのがあって、これからが旬ではあるが可憐な花が咲いていた。