宇奈月温泉・黒部峡谷鉄道トロッコ電車　2020.09.22

　[ 宇奈月温泉へ ]

このホームページのサブタイトルは、「台湾・離島旅行記」なのですが、２０２０年９月現在、新型コロナウイルスの影響で、今年の１月に台湾へ行ったのを最後に、台湾どころか国内の離島すら行けていません。そこで、台湾の登山電車「阿里山森林鐡路」の姉妹鉄道である黒部峡谷鉄道（通称：黒部トロッコ電車）に乗ろうと、富山にある立山・黒部へ行くことにしました。

まず、富山へは羽田空港からANAで富山空港へ向かいます。９：２５羽田を飛び立つと飛行機の窓越しにスカイツリー、富士山のほか、上記写真の黒部湖や立山連峰が眼下に望めます。ちなみに、これらすべては機内の左手からの景色ですので、座席はA列がお勧めです。そして、富山空港への到着は１０：２５で、そこから富山駅を経由して黒部宇奈月温泉駅へ向かいます。総所要時間は約２時間、１１：２７には黒部宇奈月駅へ到着です。ここからは、のんびり富山地方鉄道で、黒部峡谷鉄道のトロッコ電車始発駅宇奈月駅（富山地方鉄道側の駅名は宇奈月温泉駅）へ向かいました。

　※参考URL　黒部峡谷鉄道トロッコ電車公式HP

　[ 黒部川電気記念館 ]

黒部峡谷鉄道は、その名が示しているとおり黒部川の峡谷に沿って走るトロッコ電車です。写真左上の宇奈月駅前には、写真右上の黒部川電気記念館が建っていて、黒部川の電源開発についての資料が展示されていました。豊富な水を背景に、黒部川には幾つもの発電所やダムが建設されているそうです。

　※参考URL　黒部川電気記念館公式HP

　[ トロッコ電車 ]

また、周辺にはビュースポットがいっぱいあり、駅裏手の道を下って行くと黒部川の河原に出るほか、やまびこ展望台からは眼下を走るトロッコ電車が望めます。

　[ 宇奈月ダム・新柳原発電所 ]

そして、いざトロッコ電車に乗り込むと、まず目に飛び込んで来るのが宇奈月ダムです。宇奈月ダムは重力式コンクリートの多目的ダムで高さは97.0m、もちろん水力発電も行っていて、ダム湖の脇にはお城のようなデザインの新柳原発電所が建っています。ちなみに、ビューは飛行機が左側の座席に対し、トロッコ電車は右側の座席となっていますので、ビューを楽しみたい方は座席の位置に注意しましょう。

　[ 黒薙駅・後曳橋 ]

宇奈月ダムを過ぎても見どころは多く、黒薙駅を過ぎ右手にカーブするところには後曳橋がかかっています。下を見ると結構な高さです。

　[ 欅平駅へ向かって ]

さらにトロッコ電車は黒部川に沿って進んで行き、ダムや発電所の前を通り過ぎながら終点欅平駅に到着します。ちなみに、要所ですれ違う対向列車もなかなか絵になります。

　[ 奥鐘橋・人食岩・黒部川第三発電所 ]

欅平駅周辺もトロッコ電車の車窓同様、山深き峡谷で駅前から続く道を進めば黒部川にかかる奥鐘橋があります。ちなみに、この橋を渡ると右手に写真下の黒部川第三発電所のある黒部川を離れ、写真正面のせり出した人食岩の下を通って祖母谷渓谷に入って行きます。

　[ 祖母谷渓谷 ]

そうそう、祖母谷渓谷には、写真左下の名剣温泉のほか祖母谷温泉という温泉宿があって日帰り入浴が可能です。また、本流の黒部川ですが、写真右下の階段が欅平駅改札の脇にあり、登って行くと水平歩道という登山道に出て黒部川沿いに立山の麓にある黒部ダムまで歩いて行けます。ただ、歩くのは大変なので、今日はここまでとし、明日富山地方鉄道に乗って立山の室堂まで行くことにしました。