石碇老街と烏来温泉（台湾湯屋）　2023.07.28

　[ 烏塗渓歩道 ]

今回の旅行は、南港からタクシーで２０分弱のところにある石碇老街へと向かってみました。石碇老街は「不見天街」（アーケード）の老街として有名ですが、南港からタクシーに乗り高速（国道5号）に入るとすぐ渋滞です。礁渓方面へ抜ける道で元々渋滞が多く、２０分弱が４０分弱かかってしまいました。それでもタクシー代は３８０NTD（＝１６７０円）と、日本と比べ格段に安いです。そして、タクシーを降りたら直接石碇老街へは向かわず、まずは周辺の散策です。老街の入口近くには、かつてあった炭鉱の工夫象があり、横に架かる人道橋を渡ると、烏塗渓歩道というハイキングコースがあります。

※１NTD＝４.４円（２０２３年７月現在）

　[ 野鳥と昆虫 ]

烏塗渓の川に沿って歩いて行けば、日本でも見かけるゴイサギなどの野鳥や、石垣島・西表島固有種のコナカハグロトンボに似たトンボ、そして蝶など様々な生き物達がいました。

　[ 烏塗渓 ]

生き物達の写真を撮りながら、しばし河原で涼を取り、お次は石碇老街へと向かいます。

　[ 石碇老街 ]

石碇老街は一旦来た道を引き返し、老街の中へと入って行くと、「不見天街」（アーケード）が続いています。そしてこの、「不見天街」を出た先に、包丁店の「遠光打鉄舗」があります。何でも、刀鍛冶のように鉄を打って包丁を作るのだそうですが、私が行った時は包丁は打っていませんでした。

　[ 吊脚楼 ]

それと、石で造られた築１００年程の「百年石頭屋」という家もあるのですが、こちらは生憎改修工事中でした。ところで、石碇老街では「不見天街」のほか、「吊脚楼」という建築様式が使われています。老街横の河原から眺めると良く判るのですが、建物の一部が地面からはみ出し川の上にせり出しています。土地の有効活用ですかね。そうそう、河原では魚に餌をあげている人達がいました。この魚の餌は老街で売られています。

　[ MRT木柵駅へ ]

一通り老街を見学した後は、老街入口のお店で昼食を取り、石津宮という廟を見た後、バスで台北市街へ戻ったのでした。ちなみに石碇老街からは、MRT木柵駅までバスで出れ乗車時間は約３０分です。（欣欣客運６６６系統）

　[ 烏来温泉湯屋 ]

そして、木柵駅に着くと、ホテルへ戻るにはまだ早い時間だったので、温泉へ行くことにしました。台北近郊で最もポピュラーなのは北投温泉ですが、こちらは以前入ったことがあるため烏来温泉へと向かいます。しかし、烏来温泉の最寄り駅は新店駅で、木柵駅からですと乗り換えが１回あるほか時間も４０分程かかるため、駅前からタクシーを使いました。ちなみに、タクシーであれば、電車とほぼ同じ時間で目的地に着いちゃいます。（タクシー代６４０NTD ＝２８１０円）
で、肝心の烏来温泉ですが、烏来老街を抜けた先にあり、日帰り温泉は大浴場（裸湯・水着着用）、客室のディユース、湯屋などがあります。この中で、私がセレクトしたのは、料金もお手頃で一番無難な湯屋です。温泉街を歩いていたら、呼び込みのオジサンに声を掛けられ、川に面しているお店だったため、眺めを期待して入りました。受付で３００NTD＝１，３２０円（バスタオル＋ミネラルウォーター１本付き）を払い個室に案内されます。ちなみに、トイレ、化粧台、ドライヤー等は部屋の外で共用となります。それと、泉質は「炭酸水素塩泉」とのことで、入るとお肌がツルツル。露天風呂ではなかったものの、川の景色を眺めながら湯に浸かるのはホント良いものですね。帰り際、冷たいお茶と冷たいお菓子のサービスもありましたし満足満足。

　[ カトリック教会 ]

お風呂で良い汗をかいた後は、のんびり烏来老街の入口まで戻りました。途中、道の左手に「百階白梯」という階段があって登り切ると、その先に「烏来法蒂瑪聖母朝聖地」というカトリック教会があります。教会の入口には聖母マリア像がかけられているのですが、なんと黒髪の原住民泰雅（タイヤル）族の女性の姿をしています。

　[ 烏来吊橋 ]

そのままカトリック教会を通り過ぎ、再び階段を降りると元の道で、烏来老街入口の先にあるバス停からバスで台北へ戻ったのでした。帰り際、バス停の横に吊り橋があったので、バス待ちの時間に散策してみました。吊り橋を渡り切るとお寺が建っているほか、吊り橋から眺める川の景色もなかなかです。